情熱とのダンス

 

 

今日は、私のこれからの目標について

お話ししたいと思います。

 

でもその前に、

目標とは一体何なのか

それについて思うことを書きたいと思います。

 

 

ここ数年の間に、

私は深い闇夜に直面しました。

 

その闇夜の最中、

不思議な変容が訪れたのです。

 

自分の中のエゴが溶けていくにつれ

今まで必死に握りしめていた目標が

まるで砂のように、こぼれ落ちていきました。

 

「これを達成しなければ」

「ここまでいかなければ」

 

そう思い込んでいた当時の目標は、

実は、エゴの不足感から生まれた幻。

本当の私の願いではなかったのです。

 

エゴが描いた未来図は、

ある日突然、色を失いました。

 

それは、まるで頼りにしていた

道標を失ってしまったような感覚。

 

とても怖かったです。

私は不安の中に

ただただ、佇んでいました。

 

 

タロットでいうと、

大アルカナ16番の「塔」のカード。

絶対だと思い込んでいたものが崩れ落ちる時。

私はまさにその只中にいたのです。

 

しかし、今になって思えば

その出来事は、私にとって

かけがえのない通過儀礼でした。

 

頭の中の喧騒が静まったあとに

訪れた深い静寂――

 

その空白の時間が、

私の中に埋もれていた本当の声を

そっと心に届けてくれました。

 

濁った水が澄んでいくように

 

ゆっくりと、しかし確かに

私の本質が姿を現していったのです。

 

 

タロットの大アルカナ17番「星」のカード

闇夜の静寂の中で見出される真実を表します。

鎧を脱ぎ捨て、ありのままの姿(裸)で

立ち現れる希望の光こそが本質です。

 

「べき」の鎧を脱ぐ

 

混沌の後に訪れる静けさの中で、

 

長年抱えていた不足感や

誰かに認められなければという焦燥

期待に応えなければという重圧を

少しずつ、手放していきました。

 

「べき」という

重い鎧を脱ぎ去ったときに初めて

 

曇りガラスの向こう側に

新しい景色が広がっていました。

 

それは、以前の目標よりも柔らかで

けれども、はるかに確かなもの。

 

エゴではなく、本当の私が描いた夢です。

 

そして私は、目標とは

不足を補うための義務ではなく

今という瞬間を美しく彩る灯火なのだと

気づくのです。

 

 

 

情熱とのダンス

 

未来への執着をそっと手放し

過去のすべてに感謝し別れを告げるとき

 

私たちは「今」という瞬間の

中心に立つことができます。

 

今この瞬間に身をゆだね

喜びと情熱と愛の中で踊る――

 

未来の「こうあるべき」や

過去の「こうだったはず」という

幻想、後悔、執着

 

エゴの同一化から解き放たれ

自由で軽やかなステップを刻む。

 

ただ、今ここに流れるリズムに身を任せ

 

瞬間瞬間に溢れ出る情熱と

自由に舞うように生きていく

 

それが、私たちの本質なのだと思います。

 

私の目標

 

私の最新の手帳の1ページ目に

こんな言葉を刻みました。

 

「今を生きることが未来を創る」

「未来の目標が今を導く」

 

 

2025年、私は一つの夢に向かって

歩みを進めています。

 

国際エステティック連盟(INFA)の

プラチナの称号を得ること。

 

世界でも

ごく限られた方々にしか与えられない

エステティック界における最上位の証。

 

私などが望むのは

烏滸がましいのかもしれません。

 

けれど――

尊敬する恩師から

学び続けられる喜びに心躍らせ

INFAの深遠な学びに魂を震わせ

個性豊かな仲間との出会いに感謝しながら

 

この道のりそのものが

今、私の人生の喜びとなっています。

 

目標とは、

今という瞬間を輝きで満たしてくれるもの

私はそう感じています。

 

先月・先々月に大阪のINFA日本校で

久しぶりに恩師や共に学ぶ仲間に会い

最高に幸せな時間を過ごさせていただきました。

このご縁を大切にしていきたいです。

 

 

本当の「好き」を見つける旅

 

あなたの中にも、

確かに眠っているはずです。

 

社会の価値観や、常識や、

他者への証明、承認とは無関係な

純粋な「好き」という宝物が。

 

「好き」という情熱とのダンスは、

いつだって、今この瞬間から始められます。

 

本当の「好き」は、きっと

最高の「今」、そして「未来」へと

あなたを導いてくれるでしょう。

 

なぜなら、それこそが

あなたという存在の

最も誠実な表現なのですから。

 

完璧である必要も

計画通りである必要もなく

 

ただ「今」感じるままに

生きる喜びを表現していきたい。

 

それが、私の正直な想いです。

 

 

人生の中では、

鎧を脱ぐときもあれば、

新たな鎧を纏うときもあります。

 

INFAの国際試験で

私はエステティシャンのユニフォームを

鎧として身に纏い、戦いに臨むでしょう。

  

それはタロットの

大アルカナ7番「戦車」のカードが描く姿。

 

 

大アルカナには、

人間の魂の遍歴が描かれています。

 

15世紀から変わらない

私たちの深い内なる物語として。

 

今日は、あなたの中で

どんな物語が紡がれましたか?

 

あなたは、人生の中で

重い鎧を脱ぎ捨てたことはありますか?

 

あなたの目標は、

あなたの「今」を輝かせていますか?

 

そっと、心の中で問いかけてみてください。 

 

その答えは、

きっとあなたの中にあるはずです。