5 of Swords
&
XIV TEMPERANCE(節制)
&
Ace of Cup
by DALI TAROT UNIVERSAL GOLD EDITION
ウェイトスミス版では、勝つ人と負ける人が存在する世界を表す「5 of Swords」
卑怯な手を使ってでも他者を負かしたいという利己的な人物が前面に描かれています。
とても冷たくて殺伐とした空気を感じます。
もちろん、火水風土はすべて同等に利点と欠点がありますから、このカードだけを非道だと責めることはできませんが、
今日は、このカードの欠点の部分が、妙に心に刺さります。剣のカードは、やはり鋭いフィードバックを与えてくれますね。
この世界には、「勝ち負け思考」が蔓延っています。
戦争に勝った、負けた
試合に勝った、負けた
成績で勝った、負けた
売上で勝った、負けた
「勝った」「負けた」「勝った」「負けた」
いつも、どこかで誰かがそう叫びます。
私の好きな漫画「キングダム」は、紀元前数百年前の中国春秋戦国時代のお話ですが、戦と侵略を繰り返し、ずっと「勝った」「負けた」を物語の中でやっています。
勝つものがいるということは、同時に、負けるものがいるということ。負けたものの悲惨さはキングダムでもリアルに描かれていますが、史実に基づくストーリーということですから、数千年もの間、人間は「勝ち負け思考」から抜け出せずにいるのか・・・と、
ともすれば、過去から何も学ぶことができなかった人類は、やがて地球規模の核戦争へと突き進み、皆消えてしまうのではないか・・・そんな恐怖をひしひしと感じる今日この頃。
なぜ人は、境界線を引くことでしか、自分や大切な人を守ることができないのでしょうか。
資本主義社会では、数字、数値がとても大切なようで、近年ではそこに「フォロワー数」という指標も加わりました。
婚活市場では「学歴」「年収」「年齢」「外見」「資産」などが数値化され、それによって人の価値を計られているようです。
データの元では、勝敗は明らかです。ですから少しでも、点数を高め上に行きたい。他人に勝たなければ自分が敗者になってしまうと、恐怖心を刷り込まれてしまうのは仕方のないことで、それによってアイデンティティーを形成してきた部分が、誰にでも少なからずあるのではないでしょうか。
もちろん、人の価値は数値などで図ることなどできませんし、「外部から与えられる点数」と「存在価値」は別枠で考える必要がありますが、競争社会において、これらを同枠に混同してしまうことで、多くの人が、苦しみや争いを自己の内外で生み出しているように感じます。
かくゆう私も、「勝ち負け思考」に囚われている1人です。そんな私を戒める為に、この3枚のカードは私の目の前に現れてくれたのです。
本格的にYouTubeを上げ始めて1ヶ月ほど経つのですが、最近「あの人に比べるとレベルも数字も劣っている」という他者との比較により自分のコンテンツの評価を無意識にもしていたなと感じます。
もともと、たった一人の人(例えば過去の私のように、自分に自信を持てなくて生きづらさを感じている人に)に届きますように、という想いで始めたチャンネルで、
チャンネル登録者や視聴回数などの「数字」は気にせずにやっていこう、という決意のもと始めたのですが、やはり数字というのは明らかにモチベーションや自信に繋がります。
否が応でも数字は目に入り、そういう人間の心理を利用したアナリティクスにGoogleさんは上手く設計されています。
数字が伸びなければ、「自分のコンテンツは人に喜ばれない、選ばれない」と自信を失い、何がダメだったんだろうと迷路に迷い込む。
数字が伸びれば、やはり嬉しいし、次も頑張ろうとモチベーションが上がる。その繰り返し。
このような状況に置かれて、私自身もどうやら、この「勝ち負け思考の罠」にはまってしまったようです。(あっ、そんなに思い詰めてる訳ではないですよ^^; 基本マイペースにやっていこうと思っているので。ただ、少しそうなっていたな〜と気づかされました。)
勝っていれば、常に負ける恐怖が付き纏い、勝ち続けなければと焦ってしまうし、
負けていれば、自分は劣っている、価値がないのだと、自信を失ってしまう。
そう。
どっちに転んでも、勝ち負け思考でいる限り、心の平安を保ち、本来の目的に集中することはできません。それが、本質ではないからです。
他者との比較や、他者による評価により、自分や物事の価値判断をしていると、とにかくメンタルのコントロールが難しく、
2枚目に出てくれた「節制(TEMPERANCE)」のような、中庸で冷静な状態を保つことが難しいのです。
だから、今一度、「本来の目的を思い出そうよ」
「貴方の本質は、そこではないでしょう?」
と「ACE of CUP」のカードが私に教えてくれました。
ただやはり、どうしても数字というのは目に入ってしまいますし、価値あるチャンネルを作れなければ、やり続ける意味もないような気がします。
ですから、ここはやはり「節制(TEMPERANCE)」のカードが鍵になるのです。
優劣で考えるのではなく、個性やオリジナリティ、私らしさを大切に。でも、他の人の良いところはどんどん取り入れて。
無い強みを欲しがらず、今ある強みを活かしながら、リーディングの質を高めていく為に感性を磨き、やるべきことに集中すること。
「他人の評価や数字にばかり振り回されて、一喜一憂しなさんな。
自分の本来の目的や、初志を忘れたのかい?」
ダリ先生に、そう言われている気分です。
自分の強みを理解し、粗探しばかりせず(無闇に自分を落ち込ませない!)、良いと思うことはどんどん取り入れて、常に改良しつつも、私らしさは大切に。
誰かに「勝つ」為に始めたわけではなく、見てくださる方に「喜んで」もらいたくて、明日への「希望」を持ってもらいたくてはじめたのだから
「愛」と「感謝」の気持ちを込めて、楽しみながらやっていきたいと思います。
Onenessの意識を大切にしていきたいですね。
今日は、自分を省みるピッタリのカードが出てくれました。時には厳しく、でも最終的には温かい言葉をいつもかけてくれるから、私はタロットカードが大好きです💗
それでは今日も素敵な一日をお過ごしください🕊
愛を込めて💗
MARIA LILY
THE MAGICIANのダリ先生のこの表情。「あんたはあんたのまんまでいいんだよ」って言われている気がしませんか?