YAMAS
eight stages of yoga : universal morality
ヤマ
ヨガの八支則 : 普遍的な倫理
by A YOGIC PATH
「ヨガの八支則」とは、ヨガの哲学「ヨガ・スートラ」に書かれたヨガの基本となる教えのこと。
ヨガを実修するためには「8つの段階」を経る必要があるそうで、この「YAMAS」は、その最も根底となる第一の教えです。
「YAMAS」には、慎むべき5つの心得として、人間関係、社会生活を安全・安心に維持するために自制すべきモラル、「5つの禁戒」が書かれています。
こちらのカードを購入し、初めて使用するリーディングで、このカードが出てきてくれました。
ヨガ八支則の第一段階「YAMAS」を理解し、実践することが、このオラクルカードを使いこなすためには必要なことなのだというメッセージを、まず伝えてくれたのです。
では、「YAMAS」にはどんな禁戒があるのか、一つひとつ見ていきましょう。
1.Ahimsa アヒンサ (非暴力、不殺生)
他者に対し、暴力や暴言を振るわないようにしましょう。自分に対しても、暴力や暴言を向けて傷つけることがないようにしましょう。物理的な暴力、言葉による暴言、思考の面でも気をつける必要があります。
マハトマ・ガンディーが、独立運動のモットーに「Ahimsa」を掲げ、武器や戦力を使わずして、インド独立を成し遂げたことは有名なお話のようです。
暴力というと、他人に対するものと捉えがちですが、実は日々の生活の中で無意識に行なっている、自分自身に対する暴力にも気をつける必要があると説いています。
「Ahimsa」では、自分を責めること、自分を傷つけることも「暴力」であるとされています。
自分のことを嫌いになることも、自分に対する暴力です。また「無視」も、立派な暴力です。カラダの声を無視し、無理をしすぎてしまうこと。暴飲暴食をしてしまうことも、自分に対する暴力なのです。
他者を大切にすること。そして、自分を大切にすることが、とても重要な「Ahimsa」の教えです。
2.Satya サティヤ(嘘をつかない)
常に正直で誠実であること。見栄を張ったり、他者を傷つけることがないように気遣うことが大事であるという教えです。
ただし、「Ahimsa」の教えに基づき、他人を傷つけてしまうような真実は言わないように気をつける必要があります。
もちろん、自分自身の気持ちに嘘をつくこともいけません。
3.Asteya アスティヤ(不盗)
盗まない。欲張らない。エゴに支配されないこと。
相手の「時間」を奪わない配慮も必要です。物を盗むことだけではなく、「時間」も同様に考えられているのですから、無意識に他人の時間を奪っていないかと自らを省みる必要がありそうです。
4.Brahmachaya ブラフマチャリヤ(禁欲)
あらゆる欲望に振り回されて、エネルギーを消費しないように気をつけること。過剰な欲望は、自分を見失い、大切な物や人を失ってしまうきっかけになります。
日々ワイドショーを賑わせる、芸能人やスポーツ選手の醜聞も、欲望に振り回され、他者への思いやりやモラルに欠き、自身を自制することができなかったことにより起こったこと。
タロットカードが「悪魔」から「塔」へと移行するように、一時の欲望に支配され、すべてを失うことがないように、気をつけたいですね。
5.Aparigraha アパリグラハ(不貪)
必要以上に執着をしないこと。必要以上に持ちすぎないことが大切だと説いています。必要以上に物を持ちすぎていると、失うことが怖くなり、他者への嫉妬や怒りに変わることがあるそうです。
物だけではなく、過去の自分や、他者に対して執着しすぎることもいけません。本来、貴方が使うべき物や人や事に対し、エネルギーを正しく使うことができなくなってしまうからです。
フラットな自分でいるために、物への執着、他者への執着、過去や未来への執着を手放して、心を「今、ここ」に集中できるように心がけましょう。
いかがでしたでしょうか。
ヨガ八支則の第一段階、「YAMAS」の5つの禁戒。
今日は、一つだけでも、何か気になることがありましたら、意識してお過ごしくださいね。
それでは、今日も貴方らしく、素晴らしい一日をお過ごしください。
MARIA LILY