MOMENT TO MOMENT
瞬間から瞬間へ
過去はもうないし、未来はまだない。
このふたつは両方とも、その必要もないのに、存在しない方角に動いている。
ひとつは、かつては存在していたが、もはや存在せず、
もうひとつは、存在しはじめてすらいない。
唯一正しい人とは、瞬間から瞬間へと生きる人
つねに、今とここに在る人のことだ。
by 和尚禅タロット
人は、つい、今この瞬間ではない、過去や、未来に「執着」をしてしまいます。
私もそう。
あの時はよかったな・・・
もう一度、あの日々を取り戻せたらいいのに・・・
過去に、想い馳せることがあります。
ですが、過去は、二度と取り戻すことはできません。
お別れした人との以前の日々を取り戻すことも、パンデミックが起こる前の日々を取り戻すことも、どんなにそこに「執着」をしても、残念ながらできません。
今、ここにある現実を理解し、受け入れて、そして新しい道を模索し、歩きはじめること。
私たちにできることは、それだけです。
また以前の私は、未来に「執着」を持ちすぎて、心を無視し、今を犠牲に、蔑ろにしてきたように思います。
未来への執着とは、絶対に失敗したくない、絶対に失いたくないと、過度に「失敗」や「喪失」を恐れる心から生まれたり、今の自分を強く否定する気持ち、劣等感から派生するのかもしれません。
だから、ふと、考えてみました。
「私が、絶対に失いたくないものは何だろう?」
よくよく考えてみると、私が絶対に失いたくないものは、本当に僅か。それに気づけていれば、あんなに今を犠牲にする必要はなかったのではないかと思います。
時には、プライドやメンツを握りしめ、また時には、傷つくこと、嫌われることを恐れ、ガチガチになりながら、未来に執着していたのですから。
そんなに恐れることも、そんなに強く握りしめる必要も、なかったんだなと今は思います。
他人にどう思われているか
そればかりを気にしていると、今に意識を集中することができません。それどころか、肩に力が入ってしまい、呼吸は浅くなり、笑顔も強ばってしまうでしょう。。
自分らしくいられなくなってしまうのです。
ですから、「私は私」と割り切って、他人の視線や評価など気にせずに、今目の前にある幸せに集中しながら生きていくことの喜びを、今は感じていきたいと願っています。
COVID-19をはじめ、侵略戦争や凶悪事件などの影響によって、一寸先の未来すらもどうなるのか、私たちにはわからないのだという恐怖心を、常に、私たちは植え付けられています。
それでも、今、私は幸せを感じています。すべてのことに、感謝をすることができています。
過去の、どんな辛い出来ことにさえも、感謝をすることができたとき、過去への執着を手放すことができました。
そして、未来にどんなことが起ころうと、「私は大丈夫」「大切な人たちと今を大切にしながら生きていこう」と、心の調和が図れたときに、私は、未来への執着を手放すことができました。
どんなに先が見えなくて、不安になったとしても、
今、自分が大切に思うものを大切にし、今あるすべてに感謝を見出せていさえすれば、人は幸せに生きていけるのだと、ここ数年で私は学ばせて頂きました。
身軽になること。
過去のお荷物も、足枷も、未来の不安も、執着も
すべて手放して
今、貴方にとって絶対に失いたくない、心から大切だと思うものだけを、大切に握り締めながら
今ある、すべてに感謝をして
さあ、心をここに、来るに任せて、今という大海で、自由に泳ぎましょう。
貴方は自由です。
それでは、今日も素敵な一日をお過ごしください💗
愛を込めて💐
MARIA LILY