こんにちは。MARIA LILYです。
今日は、大好きな俳優の一人である、アン・ハサウェイのLGBTQコミュニティ支援財団による受賞スピーチをご紹介します。
このスピーチと受賞に関する情報は、VOGUEにて紹介されていました。
アン・ハサウェイ、LGBTQコミュニティへの支援でアワードを受賞
色々と、考えさせられるスピーチでした。
日本語ではこういう言い回しはしないな~と思うところがたくさんあり、何度も挫折しそうになりましたが・・・全文和訳も載せてありますので、是非ご覧ください。(英語学習者の素人翻訳です)
それではご覧ください🎥
ANNE HATHAWAY : Authentic Equality.
アン ハサウェイ : 本物の平等
Thank you for this tremendous honor.
このような素晴らしい栄誉をいただき、感謝します。
You guys, you keep rewarding me for things I don’t think need rewarding.
皆さんは、私がご褒美を必要としないことに対しても、ご褒美を与え続けてくれています。
I am just living the values my parents gave me.
私は両親が与えてくれた価値観によって生きています。
I’m loving you the way you deserve.
私は、あなたにふさわしい方法で、あなたを愛します。
And yes, I am giving major side eye to anyone that thinks differently.
そして、そう、私は、違う考えを持つ人々に対し、大きな疑いの目を向けています。
That said, I acknowledge the need for allies because of the visibility we lend.
とはいえ、私は、私たちに適した視認性のために味方を作ることの必要性を認めます。
(※LGBTQに対する適切な理解と平等の必要性について、違う考えを持つ人々にも可視化していくためには、味方を作る必要がある。ということを伝えているのだと思います。)
That was just reinforced for me tonight.
今夜、それは、私の中でより強くなりました。
Sarah McBride gave me a note from a ten-year-old transgender girl named Ella.
サラ・マクブライドは、私に10歳のEllaという名前のトランスジェンダーの女の子の手紙を与えてくれました。
She named herself that after my movie, Ella Enchanted.
Ella(という名前)は、私の『Ella Enchanted(魔法の国のプリンセス)』という映画にちなんで、彼女が名付けました。
And in this note, Ella thanked me for my courage as an ally.
そして、この手紙の中には、”Ellaは、私のAllyとしての勇気を感謝しています”と書かれていました。
※Ally/アライ(正しくはStraight Ally)とは 、自分は、LGBTでは無いけれど、LGBTの人たちの活動を支持し、支援している人たちのことです。アメリカでLGBTの方々を支援し、同姓愛に対する嫌悪や偏見といった価値観の解消を促すための活動(Straight Alliance)が盛り上がり、これらを支持する人がAllyと呼ばれるようになりました。私もAllyです。
Ella sweetie, I want to make something absolutely clear to you, it takes zero courage to love you.
いとしいElla、私はあなたにはっきりと言います。あなたを愛することに、勇気は必要ありません。
It does, however, take a lot of courage to get up and talk in front of a lot of people.
でもね、大勢の人の前に立ち、真っ向から話をするのは、とても勇気のいることです。
So, I put your note right next to my heart to give me extra Strength.
ですから、私はあなたの手紙を心臓のすぐ近くに置き、特別な強さをもらっています。
It’s right here.
それは、たしかにここにあります。
So, I’ve been thinking that an award is only as meaningful as the community that gives it.
私は、賞というは、それを与えるコミュニティーがあってこそのものであると考えています。
So, let’s talk about you. Let’s talk about this community.
ですから、あなたについて話していきます。このコミュニティについても話しましょう。
What I love most about this community is the way you own the alphabet, L G B T T Q Q I A A P, no letter left behind.
私がこのコミュニティについて何を最も愛するかというと、アルファベットの L G B T T Q Q I A A P という自分自身の在り方について、置き去りになる文字がないということです。
No for real, what I love about this community is the freedom.
いや、本当に、私のこのコミュニティーの愛するところは自由なところです。
The freedom that comes with being yourself, all of yourself.
その自由とは、自分自身であるからこそ得られ、自分自身のすべてです。
I love the energy, the activism the generosity, the light, the shade, the fun.
私はそのエネルギー、行動力、寛容さ、光、影、楽しさが好きです。
I love the dignity that accompanies self – acceptance, and the way our collective humanity gets expanded when one wrongfully marginalized community says, we are human beings, there is enough room here for all of us, period.
私は、自己受容に伴う尊厳が好きです。そして不当に疎外されたコミュニティが、「私たちは人間です。ここには私たち全員のための部屋が十分にあります、以上」ということで、私たちの人間性が拡張されていく様が好きです。
This declaration that one’s worth is not affected by one’s sexual orientation or gender is a trailblazing concept that lifts humanity into its fullest expression of it self.
自身の性的指向やジェンダー(性別)によって、自分の価値が左右されることはないという宣言は、人類が自分自身を最大限表現することができるようにするための先駆的な概念です。
This is the declaration that precipitates deep lasting change.
これは、深く永続的な変化を引き起こす宣言です。
This change once embraced will make us free.
この変化を受け入れることができれば、私たちは自由になれるでしょう。
I hope, I hope, I really hope you guys, but the path to freedom, to equality is currently being blocked by a big, heavy, almost invisible lie.
私は願っています。本当にそう願っています。しかし自由への道、平等への道は、現在、大きくて重い、ほとんど目には見えない力によって妨げられています。
The lie is not about whether we are equal, the lie is about whether out opportunities are.
その力とは、私たちが平等であるかどうかについてではなく、カミングアウトをする機会があるかどうかについての嘘です。
(※その力とは、目には見えない同調圧力のようなもので、それによって多く方がLGBTQをカミングアウトできずに苦しんでいます。その同調圧力の背景には嘘、すなわち後に出てくる有害な神話が蔓延っています。というようなことを伝えているのだと思います。)
It’s important to acknowledge that whatever my actions have been, however hard I have worked.
自分のしてきた行動がどうあれ、どれだけ一生懸命働いてきたのか、それを認めることは重要です。
However, the world may have marginalized me and my experiences that my standing here, my ability to be visible to you comes from the world unfairly rewarding my particular type of visibility.
しかしながら世界は、私と、私の経験を疎外する可能性があります。それは、私がここに立ち、私があなた方の目に触れること、私の特定のタイプに対する視認性に、世界は不当な報いを与えているからでしょう。
(※しかしながら世界は、アンのAllyの活動、経験を、世界の主流からは今もなお疎外しています。世界にはLGBTQに対する偏見や不平等さがあり、アンの特定の人々(LGBTQ)に対する認知や活動に対し、まだまだ世界は不当な報いを与えている(偏見の目を向けている)からこそ、私は今ここに立ち、皆さんの目に映っているのです。と言うようなことを伝えているのだと思います)
It is important to acknowledge that with the exception of being a cisgender male, everything about how I was born has put me at the current center of a damaging and widely accepted myth.
シスジェンダーの男性であるということを除き、私の生まれについて関わる全てが、現代に広く受け入れられている有害な「神話」の中心に私を置いていることを認識することが重要です。
(※アン自身がシスジェンダーの男性ではないということを除き、すなわち、男女差別に於いて、女性であるアンは弱い立場にあるが、それを除いたすべての事柄は(シスジェンダーであり、ストレートであり、白人であることなど)、神話の中心に私を置いているということを、まずは認識する必要があります。ということを伝えています。)
That myth is that gayness orbits around straightness, transgender orbits around cis – gender, and that all races orbit around whiteness.
その神話とは、ゲイはストレートの周りを回り、トランスジェンダーはシスジェンダーの周りを回り、また全ての人種は白人の周りを回っているというものです。
It’s wrong, but this myth is too real for too many.
それは間違っています。しかしこの神話は、多くの人にとって非常に現実的です。
It is ancient, so it is trusted.
そしてこの神話は古くからあるものなので、信頼されています。
It is a habit, so it’s assumed to be the way things are.
そしてこの神話は習慣であり、ものごとの考え方として想定されています。
It’s inherited, so it’s thought immutable.
そしてこの神話は継承され、不変のものだと考えられています。
It’s consequences are dangerous because it prioritizes a certain type of love, a certain kind of body, a certain kind of skin color and does not value in the same way anything it deems to be other to itself.
その結果は危険です。なぜなら、(特定の)ある種の愛、ある種の体、ある種の肌の色が優先され、自分以外のものとみなすものは価値を同じように認めないからです。
It is a myth that is with us from birth, and it is a myth that keeps money and power in the hands of few instead of being invested in the lives of the free.
その神話は、私たちが生まれたときから共にある神話であり、人々が自由に生きる代わりに、お金と権力を少数の人の手中に収め続けるための神話です。
I appreciate this community so much because it’s where I learned to reject this myth.
私は、このコミュニティにとても感謝をしています。なぜなら、このコミュニティは、この神話を拒否することを学べた場所だからです。
I appreciate this community because together we are not just going to question this myth, we are going to destroy it.
私はこのコミュニティにとても感謝をしています。なぜなら、この神話に対して疑問を呈するだけではなく、共にそれを破壊しようとしているからです。
Authentic equality, Authentic equality doesn’t prioritize sexual orientation.
本物の平等とは、性的指向に優先順位をつけることはありません。
It doesn’t put any one gender or race at the center.
特定の性別や人種を中心に置く(据える)ものではありません。
It doesn’t erase our identities either.
私たちのアイデンティティを消し去るものではありません。
What it does do is centralize love.
それは、愛を中心にすることです。
And when love is fully centralized, every door opens for everybody.
そして、愛を中心にしたときに、すべてのドアが、すべての人に開かれるでしょう。
Now I know I’m speaking in abstractions and that there is privilege embedded in my ability to do so.
私は今、抽象的な話をしており、そしてそうすることができるのは特権が埋め込まれているからだとわかっています。
I know that there are very real obstacles that block the path to true equality.
真の平等への道を阻む、とても現実的な障害があることも私は知っています。
And I know that removing them is easier said than done, but I also know that myths are destroyed by the same thing that creates them, a community.
そして、それら(障害)を取り除くことは口で言うほど容易ではないことを私は知っていますが、しかし神話とは、それを創り上げたものと同じものである「コミュニティ」によって破壊されるということもまた私は知っています。
A community that believes, a community that is conscious, a community that collapse back and says no more, a community backed by the HRC.
信じているコミュニティ、意識しているコミュニティ、もう無理だと言い崩壊するコミュニティ、HRC(Human Rights Campaign:ヒューマン・ライツ・キャンペーン)に支援されたコミュニティ
Can you imagine what would happen as each person follows the lead of this community and rejects the myth of their own unworthiness?
人々がこのコミュニティのリードに従い、「自分には価値がない」という神話を否定することで何が起こるか、イメージできますか?
And more importantly, the myth that they need others to be worth less in order for them to be worth more.
そしてもっと重要なのは、「自分の価値を高めるためには他人の価値を下げる必要がある」という神話です。
The walls built in fear will crumble.They will disintegrate.
恐怖によって作られた壁は崩れます。崩壊するのです。
The old world will shatter and the pieces that no longer serve will melt.
その古い世界は粉々に砕け散り、役に立たない欠片は溶けてしまうでしょう。
A new world will emerge forged from this community, from their size, from your seismic imperative message that love is love.
新しい世界はこのコミュニティから、彼らの大きさで、愛は愛であるというあなたの地震のような断固としたメッセージにより築かれ出現するでしょう。
This community is a community of alchemists.
このコミュニティは、錬金術師(不思議な力を持った)のコミュニティです。
This community has transformed a world full of stark, black and white morality into one, a rainbow prismatic, lustrous freedom.
このコミュニティは、白と黒の厳しい道徳性に満ちた世界を、虹のプリズムのように光り輝く自由へと変化させます。
This is a community of light Keepers, visionaries of worth, of authenticity, and of true power.
このコミュニティは光の番人であり、真の価値、パワー、信頼性、先見性を持つコミュニティです。
And this is a community who by asserting its own equality have in these troubled savage times protected what is best about all of us.
そしてこの残酷な時代において自身の平等性を主張することにより、私たち全員の最善を守ってきたコミュニティです。
This community has arrived because this community understands innately that equality is not a destination.
このコミュニティは、平等が目的地ではないことを本質的に理解しているからこそ、ここにたどり着きました。
It is a choice.
それは、選択です。
Love is love, and equality just is.
愛は愛であり、そして、平等もそう。
You gotta roll up your sleeves and get to work every day until everyone gets it.
みんながそれを理解できるまで、あなたは腕まくりをして毎日仕事をしなければなりません。
You taught me that, you teach us all.
あなたは私にそれを教えてくれ、私たちみんなにも教えました。
So, let me say for everyone whose lives that you have made better, which is to say, for everyone, thank you.
ですから、あなたのおかげで生活がより良くなったすべての人のために、ありがとうと言わせてください。
To this beloved community, to Ella, it’s an honor to be your ally.
この愛されしコミュニティ、Ella、私はあなたの味方でいられることが光栄です。
This award means so much to me because it comes from you.
この賞は私にとってとても意味のあるもです。なぜなら、あなたからのものだから。
Now let’s tear this world apart and build a better one.Thank you.
さあ、この世界をバラバラに引き裂いて、より良い世界を作っていきましょう。ありがとう。
🕊🌏🕊
🎤スピーチは以上です。どのようなご感想を持たれたでしょうか。
私の感想は次のブログに綴ることにして・・・
今日は、スピーチの中で気になった単語、「put」の多様性についてご紹介したいと思います。このスピーチの中で、「put」を使う場面が3回ありました。
So, I put your note right next to my heart to give me extra Strength.
ですから、私はあなたの手紙を心臓のすぐ近くに置き、特別な強さをもらっています。
It is important to acknowledge that with the exception of being a cisgender male, everything about how I was born has put me at the current center of a damaging and widely accepted myth.
シスジェンダーの男性であるということを除き、私の生まれについて関わる全てが、現代に広く受け入れられている、有害な「神話」の中心に、私を置いていることを認識することが重要です。
It doesn’t put any one gender or race at the center.
特定の性別や、人種を、中心に置く(据える)ものではありません。
皆さんご存知の通り、「put」とは、日本語で「置く」という意味を持つ動詞です。
日本語で「置く」というと、「テーブルの上に本を置く」のように、何か「平ら」な場所に「もの」を置くというイメージがあります。
ですが、このスピーチの中では、
心臓にピトッと貼り付けるようにputしたり
神話という物語の中にputしたり
概念という形なきものの中にputしたり
その置き場所は、とても自由です。
そう、putは、【何かをどこかにポン!】そんなイメージで、様々なシーンで使える動詞なのです。
📖——-「一億人の英文法」より一部を抜粋——-📖
「put」
〈基本イメージ〉
【何かをどこかにポン!】
▶︎日本語訳「置く」だけでは、putの力をつかむことはできません。
「置く」には、「『平たい場所』に『モノ』を…」という感じがしてしまうから。
putにはそういった面倒な制約はありません。「何かをどこかにポン」ーただそれだけの動詞。だからこそ大きな表現力を持っているのです。
〈派生イメージ〉
a【さまざまな「何かをどこかにポン」】
(1) I put a calendar on the wall.
(カレンダーを壁に貼った)
(2) I put salt in the cake instead of sugar!
(砂糖と間違えて塩をケーキに入れちゃった!)
(3) I can’t believe they put Jenny on the committee.
(ジェニーを委員会に入れるなんて信じらんない)
(4) The government should put more emphasis on education.
(政府はもっと教育に力を入れるべきだと思う)
▶︎put の「自由」をよく味わってください。置くのは人でもモノでも OK。場所は、壁でも抽象的な場所でも OK。それが put の自由。
b【(ことば)を言う・書く】
(1) To put it bluntly, you’re an idiot!
(実もフタもない言い方をするなら、おまえはアホだ!)
▶︎ことばや文をポンと置いていく感触が「(ことば)を言う・書く」につながります。
📖———————————————————–📖
今回、putの使用法含め、様々な難しい単語を知ることができ、とても勉強になりました。このように長文を読んでいくと、前後の文脈の中で、その単語がどのように使われているのかということがよくわかり、単語の記憶定着にはとても役立ちます。
特にYouTubeの動画は、映像や話し手の表情、発音もセットで学ぶことができるので、本当に画期的な英語学習法だと実感しています。
それでは、今日は以上です。
お読みいただきありがとうございました☺️